「子どもが少し大きくなってきたし、そろそろ仕事を始めたい」そう思う専業主婦の方は多いですよね。
でも、働き始めるには子どもを預ける場所が必要です。
「専業主婦だと保育園に入れないのかな?」
「働くためにはどうすればいいの?」
と、悩んでしまうのも無理はありません。
実際、多くのママが同じ悩みを抱えています。
この記事では、専業主婦が保育園に入れたいと思ったときに直面する“現実”と、その“対策”について、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。
まずは今できることから、一緒に確認していきましょう。
専業主婦 保育園に入れたいけど難しい?

保育園には入れたいけど、「待機児童」もいるって聞くし、入れるの?
そもそも、どうやって入れるか入れないか決まるの?とあまり詳しくない方にもわかりやすく解説します。
保育園入園の「点数」ってなに?
「保育園に入れたいのに、なかなか入れない…」
と悩む専業主婦が多いのは、保育園入園の選考が専業主婦に不利な点数制度だからです。
保育園の選考では、家庭の状況に応じて点数がつけられ、その点数が高い順に入園が決まる仕組みになっています。
《点数は、自治体によって違う》
保育園の入園選考で使われる「点数」は、自治体が独自に決めているルールです。
つまり、同じような家庭状況でも、住んでいる市区町村によって点数や優先順位の付き方が変わるんです。
《一般的に共通していること》
自治体によって異なりますが、働いている保護者は点数が高くなりやすく、反対に、専業主婦の場合は点数が低くなりがちです。
たとえば、
- フルタイム勤務 → 高得点
- パート勤務 → 中程度の得点
- 求職中 → 得点がかなり低い
というように、両親の働き方によって基準指数(点数)が付けられます。
それに加点、もしくは減点される調整指数があります。
- ひとり親(母子・父子家庭)
- 兄弟姉妹がすでに同じ園に通っている
- 同居または近居の家族に介護が必要
- 育児休業から復職予定である
- 自営業で家で子どもを見ながら働いている(減点)
- 子供を見れる祖父母と同居している(減点)
こちらも自治体によって異なりますが、保育園に入る必要性が高い人ほど高い点数が付くようになっています。
希望しても入れない理由
保育園は地域によって受け入れ状況が異なりますが、待機児童がいる自治体もあります。
内閣府が公表した「令和6年4月の待機児童数調査のポイント」によると
令和6年(2024年)4月1日時点で、
全国の市区町村1,741のうち、217自治体に待機児童が存在。
しかし、私も待機児童ゼロと言われている自治体に住んでいますが、ママ友が保育園入れなかったと言っています。
ということは、実際はもっと多くの待機児童がいると思われます。
そうなると、基準指数が高いフルタイムの方が優先され、専業主婦は圧倒的に不利になってしまいます。
【例】東京都のある区では、フルタイム共働きの家庭がほぼすべての枠を占めており、「求職中」ではまず入れないという実例もあります。

働くために保育園に預けたい。
でも保育園に入れないから働けない。
私もそうでしたが、このような悪循環に陥っている専業主婦がかなり多いです。
しかし、地域によっては「求職活動中」でも申請ができたり、一時保育の活用ができることもあります。
次の見出しではその対策についてくわしく紹介します。
専業主婦が保育園に入れるためにできる対策

働きたいと思っている専業主婦が、保育園に入れたいときにできる対策を紹介します。
1. 自治体の制度を確認する
地域によっては「求職中」でも保育園の申し込みができる自治体もあります。
たとえば、
- 求職活動期間が設けられている(約3カ月)
- 内定予定でも申請が可能な場合がある
まずはお住まいの市区町村の保育課に相談してみましょう。
2. 就労証明書の出し方を工夫する
アルバイトや在宅ワークでも就労証明を出せる場合があります。
たとえば、
- クラウドソーシングでの仕事を「業務委託」として証明
- 予定勤務先に「就労予定証明書」を書いてもらう
就労の証明があれば、持ち点が高くなるので有利に働く場合があります。
3. 一時保育や認可外保育を利用する
一時保育や認可外保育施設やベビーシッターを活用する方法もあります。
- 仕事の面接時などのスポット利用ができる
- 認可外保育園に入れると、次年度持ち点が上がり、認可保育園に転園しやすくなる
- ベビーシッターも「受託証明書」を得ると、加点してもらえる自治体がある
認可外ということで敬遠しがちな方もいます。
でも、最初の一歩として使うことで、有利になることもあるので、選択肢に入れるのも良いと思います。
保育園に入れないなら、在宅でできる仕事も選択肢
「どうしても保育園に入れない…」
「でも、どうしても働きたい、収入が欲しい」
そんなときは、在宅でできる仕事を探してみるのもおすすめです。
在宅の仕事なら、子どもがそばにいても作業できるものもあります。
収入も得られますし、就労実績として提出できるケースもあります。
具体的な在宅ワークの例
- パソコンを使ったデータ入力
- テレアポ
- ライティングや文字起こし
- ハンドメイド作品の販売
在宅ワークを始めることで、次年度の保育園申請に有利になることもあります。
少しずつ働く感覚を取り戻したい方にもぴったりです。
時給換算すると、外で働くのには及ばないかもしれませんが、今できることを少しずつやっていくのも良いと思います。
まとめ
専業主婦が「保育園に入れたい」と思ったときには、いろいろな壁があるのが現実です。
でも、
- 自治体の制度を調べる
- 就労予定の証明を準備する
- 一時保育や在宅ワークを活用する
こうした一つひとつの行動が、未来への準備になります。
「どうせ無理」とあきらめず、まずはできることから少しずつ始めてみましょう。
そして、在宅での仕事も立派な“働く一歩”です。
焦らず、でも諦めず、少しずつ進んでいきましょう!