パン作りを始めた方は、最初は手ごねからスタートする方が多いです。
でも、パン作りにハマってくると、手捏ねがしんどいからもう少しラクしたい、と感じるようになります。
私も、パン作りにハマり続けて10年。
最初は手ごねで作っていたこともありますが、やはり機械は楽です!
ホームベーカリーも2台使ったことがあり、今はパンこね機を使用しています。
私も購入の際には、
- パンこね機とホームベーカリーって何が違う?
- どちらを買えばよい?
と悩んでいました。
そこで、今回は実際に両方使用してみてどうだったのか、という体験を元に、パンこね機とホームベーカリーについて解説していきたいと思います。
購入の参考になればと思いますので、是非最後までご覧ください。
パンこね機とホームベーカリー何が違う?
パン作りにおいて、最も体力勝負なのがパンを捏ねる工程です。
だから、この部分を機械でできれば、パン作りのハードルが格段に上がります。
その「捏ねる」工程をやってくれるのが、パンこね機とホームベーカリーです。
では、実際にそれぞれにどういった特徴があるのかをご紹介します。
パンこね機 特徴
パンこね機は、その名の通り、パンを捏ねることに特化した商品です。
パン捏ね専用の機械なので、発酵機能や焼く機能、はありません。
特徴を下記の通りまとめてみました。
メリット
- 仕込める量が多い
たくさんの量を一度に作れる。
商品にもよるが、粉量250g~600g、多いものだと300g~1.2㎏ぐらいまで。 - 使い方がシンプル
捏ねるだけなので、捏ねるスピードと時間設定のみ。
簡単に使用できる。 - パワーがある
捏ね専用なのでしっかりと捏ねられる。 - 壊れにくい
捏ね以外の余計な機能がないため故障もしにくい
私は現在、パン捏ね機を使用しています。
なぜパンこね機にしたかというと、以前使用していたホームベーカリーの発酵や焼成の機能をほとんど使わなかったからです。
こだわりが強くなってくると、いろいろなアレンジをしたくなります。
発酵時間や温度の調整。
食パンじゃなく、菓子パンだって作りたい。
そうなってくると、発酵、焼成機能は使わず作るようになりました。
故障などを考えると、シンプルに捏ねるだけの機械が良いなぁという結論になり、パンこね機の購入に至りました。
そして、結論としては、私にはパンこね機の方があっていたと感じています。
なぜなら、以前使っていたホームベーカリーの捏ねる力が弱いと感じていたからです。
でも、この捏ね機に変えてからはパワフルに捏ねてくれ、生地の仕上がりが良くなったからです。
では、デメリットはないの?と疑問を持つと思いますので、デメリットも紹介します。
デメリット
- サイズが大きい
たくさんの量を仕込める分、サイズが大きい。 - 種類が少ない
ホームベーカリーほど種類が多くないので、選択肢が少ない。 - 価格が高い
種類が少ないせいか、価格競争がなく、値段が高め。
サイズに関しては、ホームベーカリーもさほど小さいものでもありませんし、特に不便はしていません。
問題は、価格をどう捉えるかだと思います。
故障しにくいのであれば、その分長く使えるという考え方もできると思います。
ホームベーカリー 特徴
ホームベーカリーは、パンを作るのが初めての方でも簡単にパンが作れる優れものです。
材料を入れてボタンを押すだけで、捏ね、発酵、焼成まで一気にこなし、食パンを作ってくれます。
では、具体的に商品の特徴を紹介しますね。
メリット
- 全自動
ボタン一つで捏ね~焼くまで全て機会におまかせできる。
夜仕込んで、朝に焼きたてパンを食べることも可能。 - 商品数が豊富で手ごろ
多くのメーカーから出ているので種類が豊富で、低価格な物もある。 - 縦型置きやすい
パン捏ね機よりもサイズがコンパクトで置きやすい。 - 機能を選んで使うことも可能
捏ねだけ、捏ねと発酵だけ、と必要な機能のみ使うこともできる。
ホームベーカリーは、パン作りの経験が浅くても、作ることができるのが魅力です。
発酵も成形もせず、待つだけで良いので、手間なく楽しみたい方には最適です。
パンこね機のように、捏ねだけで使うこともできるので、アレンジしたい方も使用できます。
では、ホームベーカリーのデメリットもお伝えしておきます。
デメリット
- 捏ねる力が物足りない
これは、機種にもよるが、パン捏ね機に比べると劣る印象。 - 少ない量しか仕込めない
1斤用だとだいたい粉量300gまで。 - 故障のリスク
機能が多い分、壊れるリスクがある。 - 完成度に難あり
全部ホームベーカリーで仕上げると、見た目があまりよくない食パン。
発酵時間などの調整も難しく、発酵の過不足も起こりやすい。
ホームベーカリーはメリットもたくさんあります。
ただ、パン作りにハマると、ホームべーカリーで最後まで焼き上げることは少なくなるかもしれません。
選び方 判断基準
では、どういう人にホームベーカリーが向いて、どういう人にパンこね機が向いているのか。
私が友達に勧めるなら、という基準で紹介します。
初心者の人
パン作り初心者、まだ入門、という方には、絶対にホームベーカリーをお勧めします。
パン作りは結構奥が深いので、ホームベーカリーに任せる方が、長く趣味として楽しめると思います。
いきなり、こね機を使うと、発酵どうしよう、焼く温度は・・・、といろいろと考える必要が出てきます。
それを、煩わしく感じてしまうと、パン作りを続けるのが面倒になる可能性も。
まずは、ホームベーカリーでパン作りの楽しさを感じてから、捏ね機を選択肢に入れる方が良いかと思います。
手間をかけずに焼きたい人
毎回のパン作りに手間をかけたくない方にも、ホームベーカリーがおすすめです。
こね機だと、捏ねた後も工程がたくさんあり、どうしても手間がかかってしまいます。
ホームベーカリーなら、スイッチONで終了なので、便利です!
自分好みの生地を追求したい人
ボリュームのあるパンにしたい、少し締まった生地のパンにしたい、など好みを追求する方は、パン捏ね機がおすすめです。
パン作りは、気温の変化によって発酵時間が変わります。
しかし、ホームベーカリーでボタン一つで作ってしまうと、発酵の時間の調整が難しく、思い通りのパンを焼けません。
捏ねの工程だけをホームベーカリーに任せるというのもありだとは思いますが、捏ねしか使わないなら、捏ね機の方が優秀です。
価格を抑えたい人
お値段を抑えたい人には、ホームベーカリーがおすすめです。
ホームベーカリーは、様々な種類が販売されていて、予算に合わせて購入が可能です。
もしかすると、飽きるかも・・・。続けていくか分からない。
という不安がある方にとっては、捏ね機は高すぎると思います。
たくさんのパンを作りたい人
パン作りが大好きで、パンをたくさん焼きたい!という人には、捏ね機がおすすめです。
捏ね機だと、たくさんの生地を捏ねられるので、一度に生地をたくさん仕込めます。
私も、時々たくさん仕込んで、同じ生地をアレンジして数種類のパンを作ったり、と爆焼きを楽しんでいます。
ちなみに、少ない量でも焼けるの?と不安な方もいるかもしれませんが、粉量200gでも捏ねることはできました。
(私が使っている捏ね機は粉量300g~600gの物)
あくまで、自己責任とはなりますが、少なめの粉量でも一応使用できます。
まとめ
パンこね機とホームベーカリーは、どちらとても便利です。
でも、機能面で大きく差があるため、自分がどういうスタイルでパンを焼きたいのかを考えてから買う必要があります。
ざっくりまとめますと、
- パンこね機:自分好みの生地作りを追求したい人向け
- ホームベーカリー:手間をかけずに美味しいパンを手軽に作りたい人向け
という感じです。
買ってから後悔することがないように、しっかり検討してから購入してくださいね。
パン作り生活が、より良いものとなりますように!
参考文献