転勤のある会社に勤めている方は、いつかは単身赴任をする、という選択肢があると思います。
でも、単身赴任すると、いろいろとデメリットがありそうで、不安になりますよね。
我が家は夫が単身赴任をしているのですが、異動が決まった時は悩みました。
単身赴任にするのか、それとも家族で付いていくのか。
そこで、今回は同じように悩んでいる方のために、どういったデメリットがあるのか、を解説します。
しっかりとデメリットを把握して、どうするのかを検討したほうが後悔がないので、是非最後までご覧ください。
デメリット① お金がかかる!
単身赴任は、とにかくお金がかかります。
今まで家族で暮らしていた生活に加えて、もう一つ生活拠点が増えるわけですから、負担が大きくなるのは当然ですよね。
では実際に、どういった費用負担があるのかを解説します。
初期費用がバカにならない
まず、単身赴任をするにあたり、会社からどういった費用が出るのか確認が必要です。
確認が必要な項目は、
- 引っ越し費用
- 家探し時の交通費
- 赴任先の家賃補助&家族の住む家の家賃補助
- 転勤の支度金(家具・家電の購入費用など)
これらの費用が出ない場合は、全てこの費用を自身で負担することになります。
単身赴任のスタート時点で大きな出費が発生します。
我が家の場合は、引っ越し費用や家探しの交通費は会社負担でしたが、家具や家電の購入は自腹でした。
大きなもので購入したものは、下記のとおりです。
金額(税込み) | |
冷蔵庫 | 3点セット |
洗濯機 | 65,890円 |
電子レンジ | |
アイロン | 3,990円 |
ドライヤー | 3,619円 |
テレビ | 貰い物 |
掃除機 | 貰い物 |
トースター | 2,189円 |
電気ケトル | 貰い物 |
ベッド | 54,560円 |
テーブル | 4,990円 |
なるべく安い物を買い、貰える物は貰う、という節約重視で集めましたが、それでも13万越えです。
しかも、ここからさらに調理器具、カーテンなど、細々と出費がありました。
今後何年間、単身赴任を続けるか分かりませんが、初期費用は痛手でした。
毎月の生活費もダブル負担
単身赴任中は、家族の生活費 + 自分の生活費 で、毎月の出費が増えます。
例えば…
- 家賃(地方なら5〜7万円、都市部なら10万円以上も)
- 水道・光熱・通信費(1〜2万円)
- 食費(自炊しなければ3〜5万円)
- 日用品・雑費(1〜2万円)
家賃の補助があるかどうかで、かなり違ってきます。
ただ、家賃以外でも、毎月5~10万ぐらいはプラスになる可能性があります。
帰省費用もバカにならない
「家族に会いたい!」と帰省したくなるものですが、そのたびに交通費がかかります。
新幹線の場合…
- 東京〜大阪なら 往復3万円
- 東京〜博多なら 往復5万円
飛行機ならもっと高額になることも!
毎月帰るとなると、それだけで年間数十万円…。
「家族に会いたいのに、お金のことを考えて我慢する」なんてことになりがちです。
デメリット② 妻の負担が増える(ワンオペ育児)
夫が単身赴任すると、家に残る妻は完全なワンオペとなります。
共働きの場合だと、妻の仕事に影響することも多くなる可能性があります。
- 朝の準備から夜寝るまで、全部ひとりで対応。
- 仕事と育児の両立でクタクタ。
- 子どもがパパに会えず泣く。
- 緊急時に対応が難しくなる。
実際にワンオペになると「話し相手もいなくて精神的にきつい」と感じる人も多いんです。
赴任している夫は、リラックスしに帰省しますが、その間も妻は休みが全くないため、不満がたまり夫婦仲の悪化の可能性もあります。
デメリット③ 夫の家事負担が増える
一方で、単身赴任中の夫もラクじゃありません。
これまで家事を妻に任せていた場合、自分で全部やらないといけなくなります。
具体的には…
- 食事の準備 → 外食やコンビニが増えがちで栄養が偏る
- 洗濯 → 溜めすぎて週末にまとめてやる羽目に
- 掃除 → 「いつかやろう」と思っているうちにホコリが溜まる
家事に慣れていないと、思った以上に大変 で、仕事の疲れも加わるとストレスに。
「自炊しようと思ったけど面倒で外食ばかり」という人も多く、健康面でも影響が出ることがあります。
デメリット④ 子どもが寂しがる
小さな子どもにとって、パパがいないことは大きなストレスになる可能性もあります。
- 運動会や発表会にパパが来られない
- 家族での時間が減って、父子関係が希薄になる
最近では、単身赴任をせずに家族で引っ越すケースも増えているのは、この影響も大きいんですよね。
メリットはないの?
正直、デメリットばかり目立つ単身赴任ですが、少しだけメリットもあります。
考えられるメリット
- 子どもの転校を避けられる → 家族の生活環境を変えずに済む。
- 夫は仕事に集中できる → 家事や育児の負担が少ない(その分妻の負担は増える)
- 夫は一人の時間が持てる → 趣味や勉強の時間が取れる。
- 夫の赴任先に遊びに行ける→旅行のきっかけになる。
ただ、これらのメリットが 「デメリットを上回るか?」 というと、疑問ですよね。
妻側は、夫がいない分ラクだろう、と思われがちですが、そうでもありません。
結局一人ですべてをこなすことになるので、メリットはほとんどありません。
我が家は単身赴任ですが、決めた理由は子供が転校を嫌がったからです。
どの家庭も、おそらく子供のことを考えて、単身赴任を選ばれる方が多いのではないかと思います。
まとめ:単身赴任はデメリットだらけ!よく考えよう
単身赴任は、お金もかかるし、家族みんなの負担も増えます。
正直、メリットよりは圧倒的にデメリットが多いのが現実です。
我が家は、子供の転校を避ける目的で単身赴任を選びましたが、このデメリットがあることを前提に決断することをお勧めします。
じっくり考えたうえで、それでも単身赴任を選ぶのなら、割り切って2拠点生活を楽しみましょう!!