4歳になると、多くの子が幼稚園にも通いだし、読み聞かせなど本に触れる機会が増えてきていると思います。
また、字にもすこし興味が出てきている子もいるかもしれません。
うちの4歳の息子ももっと小さいときは、読み聞かせてもあまり反応がなく、本嫌いなのかな、と思っていました。
でも、近頃は理解度も高まったのか、本を楽しめるようになってきた段階です。
そこで、今回は、4歳の子がおもしろい、楽しい、と思えるおすすめの本を紹介します。
本の好みは子供によって違いますが、ロングセラーから、最近の人気の本、また絵さがしの本まで、様々な本を紹介するので、お子様に合った本を選んでみてください。
この機会に、たくさんの本を読み、本を好きになる土台作りをしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、我が家の長女10歳は、1日に5冊の小説を読んでしまうほど、本が大好きに育ちました。
そんな私のおすすめ絵本が、皆様のお役に立てたらうれしいです。
では、早速紹介していきます!!
4歳おもしろい絵本① ロングセラー絵本
ロングセラー絵本は、長い歴史の中で多くの子どもたちに支持されてきた信頼のおけるおもしろい絵本です。
やっぱり長年愛されるには、理由があります。
共感できるテーマだったり、わかりやすいストーリーだったり。
ここでは4選紹介します!
おおきなおおきなおいも
いもほりのシーズンになると、こぞって読まれる一冊ですが、いつ読んでもストーリー自体が楽しい絵本です。
子供の頭の中に引き込まれていくような世界が、面白いです。
<ストーリー>
楽しみにしていた「いもほり遠足」が雨で延期になってしまい、幼稚園の子供たちはがっかり。
かわりに、子供たちは、紙においもの絵を書き始めます。
どんどん紙は繋げて大きくなり、巨大なおいもの絵が!
そこから、子供たちの空想が始まり、おいもを船にしたり、怪獣にしたり、最後はおいもパーティーです!
こどもたちの、自由な想像の世界が楽しめますよ!
読み聞かせの時には「こんなおいもがあったら、どうしたい??」と話が盛り上がりますよ~。
ぐりとぐら
ぐりとぐらはシリーズでおなじみ。
ずっと愛される絵本シリーズです。
<ストーリー>
ぐりとぐらは、お料理と食べることが大好きな野ねずみです。
ある日、森で大きな卵を見つけた二匹は、これで何かを作ろうと考えます。
カステラを作ることに決めた2匹。
大きなフライパンなどを準備して、森で作り始めます。
するとたくさんの動物たちがにおいにつられてやってきます。
体よりも大きな卵と料理に奮闘する野ねずみの可愛らしさ。
また、動物とのやりとりの温かさを感じる本です。
三びきのやぎのがらがらどん
北欧民話を元にした絵本です。
絵のタッチがリアルで、ちょっと怖いかも!
<ストーリー>
山に草を食べに向かう三びきのやぎの「がらがらどん(3匹とも同じ名前)」。
でも、山に向かう途中の橋の下には「トロル」という化け物がいました。
まず、小さなやぎが渡ろうとすると、「ひとのみにしてやろう!」とトロルが脅します。
でも、「次に来るやぎはもっと大きいよ~」と言って難を逃れます・・・。
さぁ、残りのやぎたちは、どうなるのか・・・!?
トロルの顔の怖いこと!!鼻が長くて、目も飛び出すように丸い。
怖がってしまう子もいるかもしれません。
でも、本文に散りばめられた「ガタン、ゴトン」などの擬態語が、物語を盛り上げ、続きが聞きたくなるよう促してくれます。
「がらがらどん」という面白い名前も興味を引き付ける理由の1つですね。
からすのぱんやさん
可愛いたくさんのパンが登場します。
ついつい、パンを選びたくなること間違いなし!
<ストーリー>
パンやのお父さんとお母さんは、赤ちゃんの世話をしながらぱんを焼いたり接客で大忙し。
パンを焦がしてしまったりで、お店のお客さんは減っていき貧乏になってしまいました。
売れ残ったパンは、子供たちのおやつになりましたが、なんとそのパンが評判となり!
そこで、家族みんなでちょっと変わった楽しいパンをたくさん作ります!
きのこパン、おなべパン、のこぎりパン、などなど。
さぁ、お店にお客さんはたくさん来てくれるのか!?
ストーリーも面白いですが、このイラストがとてもかわいいです!
「変わったかたちの、おいしい、たのしいパン」が盛りだくさんです。
どのパンが良いかなぁ、こんなパンがあったら面白いかも、と子供とアイデアを出し合うのも楽しいです。
4歳おもしろい絵本② 最近の大人気絵本
ロングセラーではありませんが、最近大人気の絵本を紹介します。
最近の絵本は、昔の絵本よりもイラストが現代的でかわいらしく、子供が好きになりやすいです。
また、キャラクターのグッズが展開されている物もあるので、本以外でも目にすることができ、親しみやすさがありますね。
ノラネコぐんだん パンこうじょう
ノラネコぐんだんはシリーズで展開されていますが、1冊目の本はこの「パンこうじょう」です。
<ストーリー>
ノラネコぐんだんが、ワンワンちゃんのパン工場をのぞいています。
中にはたくさんの種類のパンが並んでいます。
あまりにおいしそうで食べたくなってきた、のらねこぐんだんたち。
作っている様子を見て、簡単だから作れそう!と考えたノラネコぐんだんたちは、夜に工場に忍び込みます。
見よう見まねで、パンを作ったら・・・!?
ノラネコぐんだん達が、「ニャー、ニャー」言いながらパンを眺めたりしている姿がなんとも可愛いんです!
そして、勝手に忍び込んでパンを作っちゃうところも、悪いんだけど憎めないキャラクター。
結果、大失敗だけど、そこで怒られるノラネコぐんだんのしょんぼり具合が笑っちゃいますよ。
パンどろぼう
パンどろぼう、こちらもシリーズで大人気です。
シリーズで、昔パンどろぼうが何者だったのか・・・なんていう物語まで出ていて、シリーズ全体で楽しめます。
まずは、シリーズ1冊目の「パンどろぼう」からお読みください。
<ストーリー>
パンどろぼうは、おいしいパンを食べるのが大好き。
今日もまちのパン屋でパンを盗んで、味わっています。
そんなある日、森で「せかいいちおいしい」という看板のパン屋さんを見つけます。
これは食べてみないと!と思ったパンどろぼうは、お店のパンに隠れながらパンを狙います!
そして、パンを盗み食いしたら・・・!まさかの展開に!
もうこれはまさかの展開で笑ってしまいます。
パンどろぼうの表情も最高で、子供も大喜びです。
パン屋さんで隠れているパンどろぼうを探したり、と、遊び心満載の絵本です。
パンダのおさじとフライパンダ
パンどろぼうと同じ、柴田ケイコさんの絵本です。
こちらもシリーズ化されるほど、大人気になっている絵本です。
<ストーリー>
最近料理が楽しくないレストランの料理人クーさんは、暇な毎日を過ごしていました。
ある日、クーさんはフライパンを探しにでかけ、フライパンダをもらいました。
お店に帰ってフライパンを開けてみると、そこにはちいさなパンダ「おさじ」が入っていました。
おさじは、たのしくなる料理を教えに来てくれたのです。
フライパンダにいつもの料理を入れ、じゅもんをかけると、料理はパンダ料理に変身!
このパンダ料理のおかげで、お店は大人気に。
でも、守らなければならない約束が1つありました。
それをやぶってしまい・・・。
4歳おもしろい絵本③探す系絵本
絵本にあまり興味がなさそうな子でも、この探す系の絵本であれば、ゲーム感覚で興味を持てます。
まずは、本そのものを面白いと思うところから始め、本に慣れてから物語の本に移行していくのも良いと思います。
ウォーリーを探せ
これは、説明がいらないほどのロングセラーですね。
4歳になると、この小ささでも探せるようになってきます。
犬のしっぽ探しに盛り上がること間違いなしです!!
トミカをさがせ!
男の子が大好きなトミカ!
いろいろなトミカが走る場面から、トミカを探して楽しめます。
おうちにトミカを持っている方は、おうちのトミカを探しても盛り上がりますよ。
ミッケ
こちらは、イラストではなく、写真から物を探す絵本です。
ガラクタがたくさん並んだ中から、黄色のボタンを見つけて、など、何個も指示が書かれています。
答えは乗っていないので、親子で必死に探すのが面白いです。
全部終わっても、勝手に親が問題を作って、子供に出してあげることができるので、長く楽しめますよ。
4歳おもしろい絵本④ うちの息子のハマった絵本
実際にうちの息子がハマっている絵本を紹介します。
同年代のおこさまがいる方の参考になればと思います。
いいからいいから
こちらは、ユーモアな作品が多い長谷川義史さんが書いた絵本です。
シリーズ化されていて、どれを読んでも面白いですが、是非①から読んでほしいです。
<ストーリー>
雷がなったある日、おじいちゃんと僕の前にかみなりの親子があらわれました。
「いいからいいから、ゆっくりしてください」とかみなりの親子をもてなすおじいちゃん。
なんでも「いいからいいから」と許容し、かみなりの親子もおじいちゃんに押され気味でタジタジ。
お茶も、夕飯もごちそうし、お風呂にまで誘って、パンツまで貸そうとしちゃう、おおらかなおじいちゃん!
でも、このかみなりの親子はいったい何をしにこの家に来たのか・・・??
それは、読んでからのお楽しみ。
何を言っても、おおらかに「いいからいいから」と受け止めるおじいちゃんの懐の深さにほっこり。
「いいからいいから」という全てを許容するフレーズが繰り返され、つい自分も使いたくなります。
優しい気持ちにもなれ、笑える展開もあり、とても読んでいて楽しい本で、シリーズを読破しました!
ももたろう
昔話の大定番のももたろう。
歌を歌ってあげたことから、この本を読むことになり、それからハマりました。
<ストーリー>
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
おばあさんが川で洗濯をしていると大きな桃が流れてきました。
桃を割ると、中から赤ちゃんがでてきて、その子をももたろうと名付けて育てました。
大きくなった桃太郎は、鬼ヶ島に鬼退治に向かいます・・・。
さてさて、この後のことはみなさんご存じですね。ちゃんちゃん。
定番中の定番のお話なので、絵本がなくてもなんとなく話せましたが、やっぱり絵本を読むと子供がしっかりと聞いてくれました。
正直、そんなにハマるとは思っていませんでしたが、歌と連動しているせいか、気に入って何度も読んでいます。
ばけばけばけばけ ばけたくん
図書館でイラストに惹かれて子供が選んだ絵本です。
こちらもシリーズ物で、どれも面白いですよ!
<ストーリー>
ばけたくんは食いしん坊なおばけの子です。
今日も夜中の台所でつまみ食いをしています。
でも、ばけたくんは、食べるとその食べ物にばけてしまいます。
イチゴ、きのこ、スパゲッティ、色とりどりの物に、大変身です!!
あっ、誰か来た!!
ばれないためには、何を食べて化けるのかな・・・?
食べ物に化けていく様子がとてもおもしろい!
ついつい笑ってしまいます。
「ばけばけばけばけばけたくん・・」というフレーズがたくさんあって、親はカミカミになってしまいます。
でも、それも子供にとってはおもしろいようで、子供も真似して言ってます。
いろんな変身が見たくなるので、こちらもシリーズ読破しました!
わにわにのおおけが
こちらもシリーズで出ている絵本です。
こどもが選んできたのですが、最初見た時は、渋い絵だし面白いのかな、と思いました。
でも、味があり、読むたびにじわじわと良さを感じます。
<ストーリー>
ある日わにわには、糊やハサミが散らかった部屋で工作をはじめます。
すると、誤って指を切ってしまいました。
驚いたわにわに。あわてて薬を塗って包帯をぐるぐるぐるぐる・・・どこまでも太くなる・・・。
そしてまた、工作を始めるわにわに。
わにわにが作っている物は、なんでしょうか・・・?
もう、ほんとうに味がある絵本です。
文章自体は単調なんですが、それが少しリズミカルで楽しい!
そもそもワニが工作って!?というユニークなストーリーも面白いです。
このシリーズも読破しましたが、どれから読んでもOKです。
うちは、このわにわにのおおけががお気に入りです。
本好きになる絵本習慣
多くの親御さんは、子供が本好きになってくれたらなぁと漠然と思っていると思います。
でも本に触れることなく本好きにはならないので、たくさんの本を試してあげると良いと思います。
こちらの記事に、本好きになる絵本の習慣について詳しく記載しています。
興味がある方は、お読みください。
絵本与えすぎは良くない?本好きな娘と息子を育てる2児のママが解説
まとめ
今回、ロングセラー、最近の人気作、などなどいろいろな本を紹介しました。
シリーズ物が多いですが、シリーズ物をおすすめめした理由は、次読みたいにつながりやすいからです!
1冊読むと、「今度のらねこぐんだんは、どこに忍び込むのかな?」と次を読むきっかけの話題がしやすいです。
話に出ると、子供は興味を持ち、次読みたい!と思ってくれます。
今回紹介した作品だけでなく、良い本はたくさんあります。
たくさんの本に触れて、一生モノの読書習慣を身に着けてくれると良いですね。
この記事が、良い本をお探しの皆さんにとって有益な情報となり、毎日の読み聞かせや選書の参考になれば幸いです。
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